続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

武田鉄矢《漢字論》

 武田鉄矢といえば、金八先生。金八先生は劇中で《字源》解説が目玉となっていた。



 TBSのワイドショー《ビビット》に出演して、得意げに字源解説をしていた。いくつかの漢字をウィクショナリーがら引用する。

会意。「𠂤(タイ)」+「帀」。「𠂤」は積み重ねること、「帀」はあまねく行動することで、多くの人を集めた集団、また、それを率いる人(藤堂)。「𠂤」は生贄の肉、「帀」はそれをさばく刀で、戦争に際して、戦勝を願う祭祀を行なうこと及びその祭祀を行なう人(白川)。


会意。元は「眞」で「匕」(さじ)+「鼎」で容器にものを満たすこと(藤堂)。「匕」(死体)+「県」(首を逆さづりにしたもの)で行き倒れの死体、これを埋葬し霊力を得ることから「まこと」の意を得た(白川)。


会意形声文字。「攵(攴:動詞を表す)」+「茍」(キョウ:現在、「コウ」と読む「苟」とは同形別字)。苟は、「卝(丱;羊の角)」+人+口の会意文字で、角にふれかしこまる様子を表す(藤堂)。又、「羊の角+人」で、中原の西部に住んでいた、羌人を表し、「口(神器)」の上に置いて、羌人の犠牲を捧げ、神をうやまうことを意味するとも(白川)。はっとしてかしこまるの意は「警」「驚」に含まれる。


象形。年寄りが、腰を曲げ杖をついたさま。

※武田鉄矢は別の字源解説をしていた。


 藤堂とあるのは、《藤堂明保》氏のことで、



 白川とあるのは、《白川静》氏のことである。


 金八先生素晴らしい、勉強になると見ていた方、武田鉄矢は、白川静氏の漢字論を滔々と語っていただけである。