ネットの恩恵
ネットの恩恵
ネットの恩恵は、アマチュア(素人)でも作品が手軽に発表できること。20世紀末、ビデオカメラが相当数普及しても、上映は、家庭か、投影機設備がある施設、テレビ番組へ投稿するのみだった。
アナログ信号は、複製を繰り返すと劣化するという性質があった。音響機器で容易に入手できるアナログ信号を扱う製品は、コンパクトカセットテープレコーダのみとなった。取扱いが簡単であるから存続している。
ビデオがデジタルとなり、複製も劣化なく簡単に大量に行え、ネットの普及は誰もが番組を作って放送できるようになった。編集もPC、放送もYouTubeなどを使えば手軽にできる。YouTuberは、その恩恵でできた分野で、素人でも番組を作って提供できる。
アマチュアでも発表のお膳立てができて良い時代となった。媒体の主流が変化すると、これまでの媒体が苦境に陥る。紙媒体の出版がその例である。ただし、紙のように扱える電子媒体が、紙の値段ほどにならない限り、紙は残り続ける。
残るは《倫理》。ネットという海に放たれると回収が不可能。発表して良いものかを考える力が必要。これは教育が必要となる。