続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

像解力

像解力


 像解力。これは私の造語。読解力の読を像に変えたもの。映像から作り手の意図を汲み取る力のこと。絵画、写真、演劇とさまざま。


 連続テレビ小説の演出と構成には目の余るが、これを面白いと神がかった回だと評する者もいる。感じかたはそれぞれ。個人の嗜好まで立ち入ることはしないが、像解力があれば、関連性が薄いコントの連続、時間軸が飛んでいることに気づく。


 SNSのように即時性を求める世の中だから、小説で言う行間を読むのごとく、映像から汲み取る手間がかかるは敬遠する。ゆえに直感で来る描写が好まれる。


 短い描写の寸劇かつ直感で面白いのが好まれるは視聴率に直結する。どんなに豪華俳優陣を使い重厚な演技をしても、像解力が衰えていれば見ないから視聴率が落ちる。ゆえに軽薄短小ばかりになる。


 最近のドラマに面白味に欠けるのは、像解力がそれほど高くなくとも直感で面白ければ視聴率取れるという思考なのか。