続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

誤差

誤差


 子供の頃、親父が使っている電卓を見て欲しくなり、はじめて買ってもらった電卓についていた平方根キー。平方根は中学校の数学に習うものであったから、意味はまだ分からない。数字を入れて押すと数字が変化し、何度も押すと1を表示したままになる不思議なキーという認識だった。



 中学校の数学で意味を知り、関数電卓を購入した後は、平方根キーを押したあと、二乗キーを押すと元に戻ることを知った。平方根キーを2回押し、二乗キーを2回押すと元に戻る。それではと平方根キー20回押して、二乗キーを20回押してみると2に戻らなくなった。

 ほとんどが無理数になる平方根の値、電卓が扱える有効桁は有限であるから、どこかで打ち切る必要がある。関数電卓は四捨五入を行って、元の数値に戻したように見せている。累積すると誤差が生じる。


 電卓や計算機は正確ではなく、無限桁の計算機は作れないから、必ず誤差が生じる。