続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

カナメモ

カナメモ


 電卓の派生品としてメモを記憶させる複合製品が登場した、電子手帳と呼ばれる製品である。


 その中で主にカード型電卓に電話番号を数十件記憶できる製品が登場した。名前欄に1バイト文字の行と数字を記憶させる7セグメント部に構成が大半を占めた。カナメモというのはSHARPの商品名。登場電卓を販売していたメーカーは出しており、プログラム関数電卓にその機能を入れたCASIO、スピーカを受話器に当て、プッシュホンの音を発信し電話をかける機種など1980年代後半は電卓と記憶機能をつけた製品が多数出た。


 カナメモは携帯電話の普及で製品としては消えた。正確には携帯電話に取り込まれた。

 カナメモも買い換えで時計付きスケジュール機能もあった。そのため何台か持っている。ただし、自然故障、液晶画面の一部が欠ける断線が生じ、正常に使えるのは1台となった。電卓と電話番号記憶、記憶容量は1キロバイトに満たない。これで工夫次第で100件の電話番号が記憶できる。


 なお、数字欄には、電話番号以外にも数字の情報も記憶できるから免許証番号、誕生日、ゆうちょ銀行の口座番号なども記憶できる。


 この時代の電子メモは、ほとんどの機種がデータのバッグアップの手段がなかった。ゆえに、大事なメモは必ず手帳に控えておくようにと説明書に示されていた。