続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

足りないもの

足りないもの


 この国の教育は文部科学省が定めた《学習指導要領》によって行われている。ネトウヨという言葉が浸透し始めたころ《日教組教育の弊害》と賑やかであったが、日教組が勝手に学習指導要領を作って教えてはいない。


 さて、現在、この国の中核を担う世代が受けてきた学校教育はどんなものだったか振り返って欲しい。批評、討議、応用が重要視されてこなかった。高校までは批評や討議よりも、与えられた教科をいかに正確に暗記し、受験に合格することに明け暮れる。


 この教科のこの知識がなぜこのようになるのかと考えると途端に授業についてけない。ゆえに未消化で暗記作業を続ける。


 批評や討議を学校教育に於いて養成不足であるから、ネットで傷つけあったり、勝ち負けにこだわり、批判を誹謗中傷だとわめきたてる。批判が悪口や自己の存在を否定されたと感じるのである。


 批評、討議能力が低いと政治家は至らぬことを考え出す。美辞麗句でころりとダマして、好き放題、甘い汁を吸う。気がついたときは、衆愚政治から国民に著しい不利益を被っていたになる。


 さて、この能力をどのようにつけるか、それは自ら考えてみることをお勧めする。批評、討議能力は思考につながっているからである。