続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

電卓を活用しよう〜1−1

電卓を活用しよう


1 まずは使ってみましょう


 1 電卓とは


 電卓とは、計算をするための電子機器である。電子機器というより、計算ができる文房具と言ってもいいだろう。電卓が普及する前は、主にそろばんによって計算業務が行われていた。機械式計算機も使われていたが、実生活または商取引ではそろばんであった。


 電卓が一般に普及したのは、1970年代に入ってから。《答え一発》と言うキャッチコピーでヒットした電卓《カシオミニ》が登場し、個人でも手に入る価格になってからである。数万円した電卓が、一気に1万円台になり、程なく数千円台に下がっていった。これを契機に、そろばんから電卓へ計算器具の交代が進んでいった。そろばんは計算事務の主役から教育へと目的が変わった。


 電卓とそろばんは、デジタル計算機である。電気を使わないとデジタルだというのは違う。デジタルは、電子機器とか情報機器を意味する使い方もされる。本来は離散的、計数的という意味である。


 電卓は電気ここでは電子の力を借りて、与えられた数値と演算命令によってあらかじめ組まれた演算回路によって目的を達成する。そろばんは人によって珠を上げ下げする。演算回路に当たるのが人である。


 そろばんは珠の運びを訓練によって取得するまでに時間がかかる。電卓は操作方法さえ覚えれば、演算は電子回路で完結する。したがって、比較的短期間で操作を習得できる。


 もう一つ電卓とそろばんの違いは、そろばんは演算を人に任せるため、疲労またはストレスなどにより珠の運びを誤る場合がある。電卓の場合は、疲労はストレスの影響により、キー操作を誤ることはある。回路の故障でない限り間違えることはない。それぞれの利点はあるが現在は計算器具として、電卓が一般的になっている。