電卓を活用しよう〜2−4
電卓を活用しよう
4 メモリ計算
メモリ計算。ほとんどの一般電卓に備わっている。M+、M-、MR、MC、MRCと刻印されているキーである。このキーは、《1−9 機能キー・スイッチ》で使用法を説明した。一時的に数値を記憶する機能である。このキーを用いて計算をしてみよう。
(問題3)
それぞれの単価と数量から金額を求め、合計金額を求める。
商品A 単価100円 数量10個
商品B 単価150円 数量15個
商品C 単価200円 数量 20個
(操作)
Mの消灯を確認する。
100×10M+(表示 M1000)
150×15M+(表示 M2250)
200×20M+(表示 M4000)
MR
MRを押すと7250が表示される。
定数計算とメモリーを組み合わせると、複雑な計算ができる。
(問題4)
支店A,B,C売上高の合計を求め、それぞれの支店の売上高構成比を求める。売上高の単位は万円とする。
支店A 120
支店B 60
支店C 180
(操作) CASIO電卓
売上高計 120+60+180=(表示 360)
支店A ÷100÷÷120M+(表示 33.333・・・)
支店B 60M+(表示 16.666・・・)
支店C 180M+(表示 50)
MR(表示 99.999・・・)
合計値が100にならず、99.999・・となった場合は、100とみなす。
非CASIO系 売上高計
120+60+180=(表示 360)
支店A 120÷360%M+(表示 33.333・・・)
支店B 60%M+(表示16.666・・・)
支店C 180%M+(表示50)
MR(表示 99.999・・・) 合計値が100にならず、99.999・・となった場合は、100とみなす。
CASIOの場合、%キーを用いていないのは、定数計算状態に入ると、%キーの次にメモリキーを押すと、%として表示されている数値と定数計算にセットしている数値を用いて行ってしまう。これは故障とは違い、定数計算の仕様である。この仕様を嫌い、SHARPの電卓を強力に勧める方もいる。
どちらの定数計算の仕様がいいか、これは慣れの問題であるから、ここが絶対お勧めとは言い難い。なぜ演算キーを2回押して、定数計算状態に入るのを面倒くさく感じる人もいるからだ。
