算数と計算器具
算数と計算器具
小学校卒業してもうすぐ40年経つ。当時、算数の計算は筆算。計算器具は小学校3年生で《珠算》が登場する。
珠算はその単元のみで、せっかく購入したそろばんも単元が終われば、二度と登場することはない。当時は電卓も普及していた。日常生活での計算はそろばんが中心。ゆえに、わざわざ購入せずとも事取りた。
珠算は《手動式》デジタル計算機、アナログ式とは違う。電卓は、電気の力を借りて、演算回路を用いて与えられた数値と演算命令を自動的に計算する。珠算はすべて人力で行なう。乗算九九と加減算はすべて人力。これで四則演算ができる。珠をはじくのと筆算で計算するのも演算過程は同じである。
算数教育でもっと珠算を活用すれば良かったのであるが、計算は筆算でないとだめだいうお役所仕事がなせる技か。
九九を覚えずに算数を電卓を使う国が優秀であるという主張をする人もいる。九九、電卓と成績優秀は無関係。
たまたま日本語が数字の語呂合わせができ、歌のようにできる言語であるから九九は覚えやすい。だからといって日本語が優秀というわけでとは違う。語呂合わせがしにくい言語なら、計算器具を使えばいいだけの話である。
個人的には、算数教育にもっと珠算を取り入れて、考える時間を増やすと算数嫌いも減ると思っている。
