加算器式電卓
加算器式電卓
電卓黎明期から1970年代初期まで、パーソナルユースの計算器具がそろばんから電卓が主流に直前は加算器式電卓が多数派でした。
現在は、プリンタ電卓を中心に残っている方式です。少数派となりましたが、電卓メーカーは製造を続けています。ここでは、CASIO DS-120TWをもとに説明します。
■加算器式の仕組み
1+1=を一般電卓で計算する場合は、そのまま入力します。算式通り入力は可能です。ただし、四則演算の演算子優先はありませんから、加減乗除の混合計算は計算順序を人側で判断が必要になります。
加算器式は、足し算は+=キーに当たります。引き算は−=キーです。赤いキーになっています。一般電卓の=当たるキーはありません。操作はこのようにします。
1+= 1+=
《1を加えて1を加える》という意味になります。引き算キーは《を減じる》という意味になりますから、加減算の計算はこのようになります。
1+1−2=
1+= 1+= 2−=
《1を加えて1を加えて2を減じる》。加減算中心の計算事務では慣れるとこちらの計算が楽になります。
■同じ数値の省略
この加算器式電卓は、同じ数値の入力を省略できます。
1+1+1+1−2−2=
操作はこのようになります。
1+= += += += 2−= −=
加減算中心の伝票計算では同じ金額の繰り返しもありますから、この方式が楽になります。
また、入力を誤った場合も、+=と−=の操作で訂正できます。
10+20の計算をするのに、20を50と入力してしまった場合。操作はこのようになります。
10+= 50+= −= 20+=
数値+= −=と操作することで、その数値は相殺されます。