続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

電卓概算計算

電卓概算計算
 電卓説明書による概算は、桁あふれエラーで表示される数値として例示しています。


 概算は、だいたいの数が分かればという場合に用います。


 例を上げてみましょう。


 1光年は、真空中で光が1年間進む距離です。


 この場合の1年は、365.25日、1日は24時間。光の速度は299,792,458m/sです。


 12桁の電卓で、60×60×24×365.25×299792458と計算すると、このような表示になります。

E9460.73047258


 桁あふれエラーを起こしました。何メートルになるか分かりませんね。



60×60×24×365.25×299,792,458=9,460,730,472,580,800


16桁の電卓ならばぎりぎり入りました。


 お金の計算とは異なり、だいたいの数を知ればよいこともありますから、一部の数を概数にします。


 光の速度はメートル毎秒よりもキロメートル毎秒にすると0を減らせます。かつ、キロメートル毎秒にしたあと、万未満を四捨五入し、300,000にしましょう。万単位に丸めましたから、計算する場合は、単に30にしましょう。
60×60×24×365.25×30=946,728,000


 12桁の電卓に余裕で入りました。さてこれをどう読み取るかです。


946,728,000万kmは読みにくいですね。10,000で割って億にしてみましょう。


60×60×24×365.25×30÷10,000=94,672.8


94,672.8億km


これもちょっと読みにくいですね。さらに10,000で割りましょう。


60×60×24×365.25×30÷10,000÷10,000=9.46728


9.46728兆km


 小数点以下第2位以下を四捨五入して、9.47兆km。この概算を使えば、宇宙の果ての距離も求められます。ただし、天体は静止していませんし、100億光年の天体が見えたとしても、見えた時点の距離しか求まりません。現在、どうなっているかは100億年待たないと分かりません。


 そこから先はSFの領域ですからあなた自身で想像を膨らませて下さい。