続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

ウイグル

ウイグル
 ウイグルの人権と聞けば、愛国者を自称する人が活気づく。条件反射になって、持論の正当性を押し付ける口実として使いたがる。


 ウイグルはどれだけ知っているだろうか。中国共産党に虐げられているが、いかような民族で、文化、民俗、歴史などをどれか一つでもご存知だろうか。


 初めて知ったのは、40年ほど前放送されたNHK 特集シルクロード。確か当時は新疆への外国人立ち入りが制限されていたと解説していた。


 高校世界史でも名前だけは登場しても、どういう民族かまでは教えていない。戦争の相手としては出る程度である。


 中国王朝とウイグルやチベットの関係は、中国史関係の資料をお読みいただくと、現在の問題点が見える。Wikipedia はあくまでも参考程度。記事の責任編集しているとは異なるから、信頼おける資料を探して理解を深めよう。


 中国共産党が恐れていることは、新疆やチベットの独立のように見える。ダライ・ラマは目の敵。


 中国は、人民共和国の看板を掲げてはいる。一党独裁であり、清から中華民国を経て、社会主義を表向きとした王朝が復活している。数千年、皇帝が人々を支配するという体制は百年そこらで簡単には変えられないと見える。ウイグル、チベットが力を持つことは、中国共産党にとって、自分の身が危ないと恐れているから、弾圧をしている。


 人権を守れと欧米の国々も過去はどうだったか、及び腰の日本の近代史はどうだったか冷静に振り返ってみよう。


 さて、中国共産党は情報統制が聞いているから、少数民族への弾圧は隠されている。もし、白日のもとにさらされたら、どこまで言い訳を張り倒せるか、今は仲良しのロシアがかばうはずはないと考えられる。


 国家間の問題は政治家がしっかりと働き、我々が行うのは、ウイグルやチベットはいかなる民族か、常に関心を向け続けることである。