続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

【電卓】概算表示

 電卓計算中、表示桁を超えると桁あふれエラーを示すEの点灯と、数値を表示し、キーの受付を止めます。ただし、E 0.と表示された場合は、0ではなくお手上げ、つまり答えが出せないという意味です。主に0で割った時に出ます。


 計算結果、電卓の表示桁を超える結果になった場合、電卓説明書では概算(概数)表示と書かれています。お手上げ表示以外は、置数訂正(C(CASIO),CE(SHARP系),CI(CANON))を押すとEが消え、表示されている数値が計算に使えます。


 さて、この概算表示、次の計算に使う場合どのような意味になるでしょうか。


 乗算は、関数電卓の指数表示されているとみなして次の計算に用いることができます。


 以下、8桁の電卓で説明していきます。


2×99,999,999
※CASIOは×を2回押してKを点灯させてください。


=を押すと、


E1.9999999


が出ます。末尾桁8が表示できませんから上位桁から表示します。この時点の小数点は10の8乗(億)を示しています。置数訂正を押してエラー解除して=を押すと、


3.9999998


が表示されます。


この場合の小数点は億を意味します。端数処理の関係から末尾桁に
誤差を生じます。


 加減算の場合は意味合いが異なります。
CASIO
2++99,999,999
CASIO以外
99,999,999+2


を入力し=を押すと、ほとんどの機種は、


E1.0000000


を表示します。


E 1.


と表示する電卓もあります。


 この場合の小数点は、億を意味します。置数訂正キーを押してエラー解除し、=を押してみてください。


3.


と表示しました。加減算の場合、置数訂正を押した場合は表示されている数値になります。この場合は1となり、1+2=3と計算されます。


 例として
99,999,999+(CASIOは+を2回押す)と入力して=を押して見ましょう。写真はCASIO電卓。


置数訂正を押して=。

このあとも置数訂正キーを押して=を押すと同じ結果になります。これは、99,999,999+1=を繰り返しているだけです。


 8桁電卓で加減算の概算表示の最大値はプラスマイナス1億9999万9990になります。