障害を持つと
■当事者でないものの見方
突然または最初から障害を持つと、そうでない者ができる所作ができないのとは違い、しようとするのが難しい。難しいから、諦めにつながり、できないに見える。
これを障害の当事者でない人々には、根性が足りずに甘えていると、当事者になるとどんな困難であるか分からないから、自らの尺度に合わせて言ってしまう。
残存機能でできる所作があったとしても、体調の変化により難しくなることもある。当事者でない者はできるのに、他ができないわけではない、怠けていると決めつける。
■高い壁
障害を持つと、社会的、機能的、物理的の高い壁に阻まれる。
1,社会的壁
(形態を見て)あの人がかわいそうだ。あの人のようにならなくて良かった。
(健常が上と見て)障害者は意見するな。
2,機能的壁
障害部位があることにより、所作が難しくなる。
3,物理的壁
建物、車両の構造。利用しやすさ。立地条件。
障害はなってみないと分からないのは、この理由である。
代替手段を使えばできる。それも体調で左右されると、使いにくくなる。支援者は、その点を十分に考慮に入れて行う必要がある。