犯罪報道
事件報道で被疑者が捕まる。警察発表で被疑者の供述が発表される。文字だけの原稿。例えば、被疑者がこのような供述をしたとしよう。
ムシャクシャしたのでやった
これをニュース番組で、この供述を、ナレーションとして読み上げる例がある。民放は当たり前のようにするが、NHKまで民放の真似事を始めている。通常の朗読と、悪人を想定した感情をいれた場合、伝わり方が違う。被疑者はいかような感情や抑揚で言ったのかは伝えないと考える。重大事件の記者会見を見ると、推測できる。
ワイドショーに至っては、この抑揚を元に、ヤメ刑事、ヤメ検事(OB)が登場し、自分の経験を元に語り、事件報道のプレゼンテーションに華を添える。製作者側の意図によって、枝葉がつく。裁判員制度が導入される以前、新聞協会より、*《裁判員制度開始にあたっての取材・報道指針》*が出ている。公正な裁判に支障をきたすからである。
しかし、朝から午後4時まで垂れ流し状態の民放ワイドショーはどうだろうか。あんなにプレゼンテーションして、裁判員裁判に影響を十分に与えると感じる。