続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

新型コロナウィルス感染者は被疑者扱い?

 新型コロナウィルス、長崎県にも感染者が出た。ローカル民放局NBC長崎放送のニュース。見出しに注目しよう。



感染男性の足取りが判明


 足取りとは恐れ入る。辞書で引くと、


大辞林 第三版の解説

相撲の決まり手の一。相手の足を両手でかかえ上げ、倒すか土俵の外へ出す技。

①足の運び方。あしつき。歩調。 「軽やかな-」

②犯人の逃げて行った経路。 「 -をたどる」

③相場の動向。 「上げ-」


デジタル大辞泉の解説

1 《「あしどり」とも》相撲のきまり手の一。相手の足を両手で抱え上げ、引き倒すか土俵の外へ出す技。一寸反(いっすんぞ)り。

2 レスリングで、相手の足を取ってマットに倒す技。

1 歩くときの足の運び方。歩調。「軽い足取り」

2 人の通った道筋。特に、犯罪者の逃げた経路。「足取りを追う」

3 過去の相場の動きぐあい。


コトバンクより


 報道記事の足取りは、被疑者の経路を意味する用例が強い。うっかりつかったのか、意図的に使ったのか、うっかりでもマスコミの一部は感染者を被疑者と同等の扱いにしているわけである。


 なお、他のマスコミは、

NHKは、《これまでの動き》と表記している。この数年、平易な口語体で表記する傾向が強い。

 長崎の他のローカル民放局、NCC,KTN,NIBは、この記事を書いた現在のところ、足取りの表現は不使用である。一番、冷静になってなく、煽っているのはどこかになる。
(追記)
その後、経路修正されました。