続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

新しい言語様式


新しい言語様式


 COVID19の宣伝文句として、《新しい生活様式》がある。内容は斬新かと言えば、これまでのインフルエンザ対策。感染症の経済対策に《電通》が見え隠れしているから、そこがひねり出したのであろう。


 感染症騒動は《新しい言語様式》も生み出した。学者それに役人たちが乱発する既存の日本語から《カタカナ英語》である。


 集団感染と言えばいいものの《クラスタ》。警報と言えばいいものの《アラート》。アラートは小池都知事が好んで使っている。マスコミも追随している。5年もしないうちに、警報はアラートに置換されると思われる。


 既存の日本語をカタカナ英語に置き換える傾向は以前からあった。


 例をあげると、NHKの番組名。カタカナ英語の番組がいくつかあった。次にいくつかの日本語を1つのカタカナ英語に包括させる例。小泉政権のときに多用された《サプライズ》。以前、どういう表現だった分からないほど根付いた。包括させることは語彙の減少を意味する。


 この調子で行くと、50年後の日本語は、漢語に当たる部分はカタカナ英語もしくはカタカナ欧州語か略したもの その活用形か形容詞化、漢字は地名と姓名のみ、大和言葉それにカタカナ英語などに助詞がついたものに。


 外来語の大量の流入は、かな文字の発音が少しずつ変化し、新しいかな文字が生まれる、使われなくなる、使われなくなった文字が復活することも想定される。


 言葉は生き物。次の世紀が見える頃には、全く新しい言語様式になっていることであろう。