続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

ウイルス

ウイルス


 以前は、ビールスという表記もあった。日本語の定訳ない。病原体は細菌も含まれるから、ウイルスの定訳にはならなかった。なお、中国語では《病毒》である。この漢語は国語辞典を引くと、ウイルスとも出る。


 コンピュータをおちゃめにしたりするウイルスは、病原体とは無関係。様がウイルスに似ているから名付けられた。しかし、人にうつるのかと早合点した人は以前は存在した。


 ウイルスは生物の授業を受けた方なら、いかようにものかお分かりだろう。細胞との決定的違いは《自己増殖》不可なこと、他の細胞に乗っ取り、自己の複製をするというもの。生物なのかそうでないのかと紛らわしい。自己増殖を生物とするならば、遺伝子つまりDNAまたはRNAと蛋白質の塊になり、遺伝子を持つものまで含めば生物になる。分類は人の都合であり、いま、この瞬間も細胞を乗っ取り、増やしていることだろう。


 仕組みを知ることは、敵を知って己を知るにもつながる。