続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

検算で答えが違ったら

検算で答えが違ったら


 現在の金融機関では、窓口でお金のやり取りをする場合、端末機で入力された金額通りに、機械からお金が出てくるようになってる。札束を扇のように広げ、行く方法は一部では見られるにしても、機械に投入するため、機械の不具合端末機の入力を誤らない限り、現金過不足はあり得ない。


 だからと言って、電卓での検算がまったく無用にはなっていない。スーパーのレジのように、バーコードを読ませて自動計算するとは異なり、全ての書類がバーコードで構成されているわけではない。電卓出て入力して合算するという作業も残っている。


 さて、何かの会の会計を任されたとしよう。お金の出し入れつまり出納係をしていると仮定しよう。お金の出し入れを記録する出納帳の現在高と、実際にある現金が合わない場合、原因を調べなくてはならない。


 現金が不足していたからといって、自腹で補填すること、現金過剰だからといって、過剰文を自分の懐に入れるということはしてはならない。何人か集まった会を作った場合でも同じである。自腹も懐に入れるのも、ネコババである。ネコババは自分のものにするという意味である。自腹で補填することを、マイナスのネコババと考えてもいいだろう。


 帳面と現金が合わない場合は、すぐに原因は調べる。伝票または帳面再点検する。記入漏れ、誤記などがないかもう一度点検してみよう。あれば修正して計算し直す。これで現金があれば、解決である。


 次に現金をもう一度数えなおす。案外新札が密着していて、2枚を1枚と数えている場合もある。よく点検して数え直そう。50枚単位の棒金の数数え間違えていることも考えられる。お金の数え間違いが分かれば、解決である。


 それでは、現金過不足の考えられる事例を挙げてみたい。


 a 伝票と現金の差額が9,90,900,9000となった。


 9という数字が出てきたら、桁を間違ってないか確認しよう。例えば900と出た場合、1000円を100円と記入している場合が考えられる。9000円の場合は1万円を1000円と記入している場合が考えられる。もう一度帳面と伝票を付き合わせてみよう。


 この時現金が900円多ければ、100円を1000円として計算し現金を徴収していることになる。反対に現金が900円足らなければ、お釣りが100円なのに1000円を払っていることが考えられる。


 次に考えられるのが、入力した数字を読み間違えて入力した場合である。例として挙げると、230と入力するのに、320と入力してしまった場合である。この場合の差額は90である。4500と入力しようとしたのに、5400として入力した場合、差額は900となる。


 数値だけを大量に入力する場合、数を取り違えて入力するあり得ることである。確実かつ正確に入力することが望ましい。ただし人間は間違えるものである。そのため検算が必要である。


 MS Excel 表で作った計算表を電卓で検算せよと命じる上司は、ブラック企業だとネットで書かれることがある。入力したエクセル表が、例えば120と入力するのに、210と入力しそのまま印刷して提出して終わりというわけではない。必ず入力した数値は、小さな間違いを起こしてないか点検をすることが重要である。特にお金がからむ表ではなおさらである。


 差額に9の数字が出てきた場合、桁入力の間違いを起こしている考えられる。


 b 伝票と現金の差額が9で割り切れる。


 例えば差額が180円と出た場合。180÷9をしてみよう。20と表示され割り切れる。この場合伝票を確認してみよう、20円を200円で入力した、200円なのに20円支払ったなど考えられる。差額が九の段の掛け算答えになった場合、桁を書き間違えたり、していることが大いに考えられる。


 c a,b以外の場合


 差額が9で割れない場合もある。例えば500円の差額が出た場合である。9では割れないから、他の原因を考える。この場合、現金を500円過不足させたか、伝票の入力を500円間違えたことになる。伝票に1000円と書く予定が、勘違いして、1500円と書く場合もあり得る。


 このため現金受払を手作業で行う際は、伝票に簡単なメモをしておくことが望ましい。


 人の記憶は意外と曖昧である。思い込みによっても記憶が書き換えられるか、都合よく作り変えられる。また思い出せないこともある。そのためには簡単なメモが必要となってくる。