キヤノワードミニ5
昭和58年発売のワープロ専用機。30万円切った、個人でも手に入る価格帯になり、保守契約も不要なワープロ。まずは全体像を。
平成8年頃、リサイクルショップでケースと本体、それに説明書(下位機種のキヤノワードミニ3)を購入して約20年以上。インクリボンは入手不可になっているから、感熱紙を用いて印刷。
久しぶり電源を投入した。
電源が入った。印字ヘッドが、経年劣化で左側に衝突する。インクリボンカセットをセットすれば解消すると思われるが、残念ながら入手不可である。液晶表示の濃度調整も反応しにくいときもある。
書式設定はスイッチ。
逐次印刷とは、改行キーを押すと印刷を始める機能。
変換キーは、《サーチ》という名称になっている。
左移動、右移動は印字ヘッドを動かすために用いる。
バックスペースは、文字入力中に後退させるために用いる。
文字入力は、初期設定はローマ字入力。延々とひらがなが入力できる。
変換方法は現在の方式と異なる。
文字入力後、まず、サーチを押下する。
変換可能な単語を探し出し、文字の下にアンダーラインが行く。入力中に先読みしながら単語を探すとは異なり、サーチキーを押下して初めて単語を探す。
変換は熟語変換。
今日/の/天気/は
のような変換をする方式である。現在でも一部のテープライタに残っている。
候補を表示させるには、次候補を押す。なお、サーチの次にサーチを押すと無変換と同じ動作となる。変換の取消は、機能を押しながらサーチ(解除)を押す。
うっかりひらがなのまま無変換させた場合は、写真右隅のサーチキーを、機能を押しながら操作すると、反転表示になる。中央部と右隅のサーチキーのみと次候補キーは、同じ動作をする。
次候補押したところ。このワープロには、学習機能は付いていない。当時はメモリの値段が高く、学習機能用のメモリまでつけると30万円を切れなかったと思われる。
別売りの拡張辞書を取り付けていない状態だと、辞書が貧弱すぎるため、単漢字変換に頼ることになる。機会があれば続編を書きたい。