続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

CASIO電卓〜構成比計算

CASIO電卓構成比計算
 SHARP電卓を愛用者がCASIO電卓はダメだと言わしめる仕様。メモリとパーセントを組み合わせた構成比計算ができないということ。


 定数計算モードに入った状態では、次のような計算をすると異なった数値でメモリに格納されます。


SHARPなどの電卓
10+20+30=60
10÷60%M+
20%M+
30%M+
MR


 CASIOの場合、このような手順を踏めません。現在の取扱説明書には応用計算が省かれていることが多く、利用者は定数計算モードに入ってパーセントとメモリを使って計算しようと推定します。


 すると、異なった値が表示され、壊れていると勘違いします。


 実は、定数計算モードに入ると、
《定数÷÷数値%、メモリ》
の計算は、メモリを押した瞬間に《÷定数》か実行され、その結果が格納されます。


 この仕様は、説明書に書かれていませんので、対処法が分かりません。そこでCASIOはダメだとSHARPが良いと主張します。派閥を作りたいのはどの国でも、いかなる政治体制でも同じ。当然電卓でも派閥があります。


 開放は古い電卓説明書にありました。昭和60年の日付があるCASIO NS-2/3取扱説明書の応用計算及び実務計算に載っていました。


10+20+30=
÷100÷÷
10M+
20M+
30M+
MR


 これで構成比計算ができます。利点は、100を1000を変えると千分比(‰)の構成比計算もできます。できれば、説明書に残して欲しかった操作です。

【電卓】CASIOパーセント計算

CASIO一般電卓パーセント計算


 CASIOの一般電卓のパーセント計算の仕様は、SHARP,CANONなどの非CASIO電卓と大いに異なります。

MP-12R 説明書より
■✕,%,+または−
 割増、割引計算になります。
100の10%増
 100✕10% 10(割増分)
 +    110(割増)
100の10%引
 100✕10% 10(割引分)
 −     90(割引)


■+,%,−
 利益率計算に使います。
 原価120円に25%の利益率をつけたときの定価と利益は。
 120+25% 160(定価)
 − 40(利益)


■−
 2つの数値の割増(引)率を計算します。
 20は10の何%増し。
 20−10% 100(%増)


■÷
 百分比を求めます。非CASIO電卓と同じです。
 10は100の何%
 10÷100% 10(%)


■✕
 その数値にある比率を乗じるといくらになるか求めます。非CASIOと同じです。


 100の10%は。
 100✕10% 10


 この仕様はCASIOのみですから、SHARP,CANONなどの非CASIOを使っている方にはおかしい、使えない、欠陥商品だとネットに発信してしまいます。


 CASIOのパーセント計算は、定数計算モードとメモリの組み合わせになると異なる結果になります。

【電卓】CASIOメモリ機能

メモリ機能
 CASIO一般電卓のメモリ機能はSHARP愛用者がCASIOはダメだと言わしめるメモリの仕様があります。



 定数計算とパーセントキーを組み合わせ、メモリキーを押すと、メモリキーが=として働いてしまう。


 構成比計算をする場合、定数計算とパーセントとメモリを使います。メモリには各項目の百分比を累積させ、MRを押すと100もしくは100に近い値になります。


計算例
10+20+30=
÷÷
10%,M+


※非CASIO電卓は÷1つ。
 M+を押すと0.27777....が格納されます。M+を押すと余計に計算します。GT付きの電卓なら=押せばと思います。これも連動してしまいます。


 この仕様を嫌い、CASIO派欠陥商品だとネットに発信する人もいます。メモリを使った構成比を頻繁に計算する方は、分かりやすいSHARPなどの電卓を使うといいでしょう。


 この仕様は欠陥商品ではなく、%キーの仕様によるものです。詳細は別の機会に書くこととします。