続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

CASIO関数電卓 fx-110


 昭和50年代前半の製品。電源は単三乾電池2本とACアダプタ。

 三角関数、対数、六十進数変換、開平、冪乗、階乗に統計計算がついている。

 仮数部8ケタ、指数部2桁。実数計算は、10桁の計算ができる。

 蛍光管11桁ある。
 冪乗計算に誤差が生じる。2の16乗はこのようになります。


 これは故障ではなく、このような仕組みで求めていると考えられます。


log10(x^a)=a log10(x)
2の16乗なら、まず、log10(2)を計算し、近似値の0.30103を導き、それに16を乗じ、4.81648
4.81648≒log10(2^16)、
したがって、2^16≒10^4.81648≒65536。


 このときの誤差が出たものと思われます。

 ※当時の関数電卓は、log10(2)の近似値は、0.30103と出しました。


 2の32乗では誤差が大きくなります。


 高校数学で習った対数は、計算問題と、2の100乗は、何桁になるかの手計算ばかり。定期考査、大学受験対策で、対数は何に使うのかと考える余裕などありませんでしたから消化不良のまま、数学嫌いも生じます。


 古い関数電卓の計算動作から、数学の学び直しができました。