のび太は発達障害だったの?
ドラえもんの親友のび太。藤子・F・不二雄先生の子供時代をモデルとしている。藤子先生の児童向け漫画は、ちょっと弱気な主人公、ボスの存在の大きな少年とごますり、ヒロイン。不思議な力を持つパートナーが主なひな形。
ドラえもんはギャグ漫画。そのために性格や特性が誇張されて笑いを誘う描写もある。のび太は、0点ばかり取っているから学習障害だと括られている。周囲と違う、周囲ができることが難しいもしくは遅れると発達障害と括られる。
連載中は発達障害の概念すら存在してもなかった。ここまで来ると日本の障害者福祉政策にまで踏み込む。関心があったら福祉系大学でぜひ学んでほしい。
どうしても発達障害に絡めたいのであれば、だからのび太はそれだと括るのではなく、ドラえもんのひみつ道具にまつわる劇を踏まえて、どのような支援が必要か考えてみるのもいいだろう。
なお、のび太の将来。《のび太の結婚前夜》を見れば、彼はその後、定常発達している描写になっている。仮に発達障害であったとしても、友人を始めとした人々との適切な支援があって社会参加していると捉えよう。