コミック工房2で小説を書く
小説家になろうに投稿を開始した《続仲良し三人組》。
https://ncode.syosetu.com/n4166ex/
小説本文はコミック工房2を使って作成しています。
(原稿用紙)
手の麻痺でQWERTYキーボード入力が難儀している。ならばスクリーンキーボードとうことで、大きさ、使いやすさ、丈夫さを試した結果がNew3DSに行き着いた。
残念ながら3DSにはテキストエディタなどの文書作成ソフトがないことから、お絵かきソフトのコミック工房、コミック工房2の文字入れを使うことにした。
原稿用紙に○◎印がついているのは、原稿用紙に用いた画像サイズ(640×896ピクセル)では、1コマ(領域)設置が不可な仕様のため、2コマを一部重ね合わせて罫線を引いていることから、各領域の終端先頭を示している。
(原稿作成)
原稿を作成する。1970年代までは個人が行う文書作成は手書きのみであった。文字を画像にして貼り付けて作成する方法も手書き作成の原稿と思えば良い。手がしびれ手書き文字が困難だから活字に下だけである。
(再符号化)
次に文字をテキストデータに戻す。ソースネクストで時々割引販売される《瞬間テキスト》を用いた。
作成した原稿を表示させ、マウスで範囲指定するだけである。
テキストエディタかメモ帳に貼り付け、誤字補正を行う。終わったら、小説家になろうに投稿する。必要に応じてさし絵スタジオ2で作成した写真を挿入して完成する。
(完成)
其之一 入学
「笑って」
カメラを持つ岡さんが俺たちに声掛する。きようから俺たちは海老楽高校へ。合格発表の日、俺たちは番号を確かめ抱き合って喜んだ。そして入学。式での校長の挨拶、単純明快で予告通りきっかり五分で終わった。だらだら話すより、要点を絞り飽きさせない演説に心かけていると言う。短くて良かった。
あ、俺、孝浩。記念写真を撮るために並んでいるのは、俊介と慎一郎。気があう三人は回りから『仲良し三人組』と呼ばれるようになった。
「あっ、孝浩くん」
「どうしたの」
「明日、実力試験だね」
「一番は俺が取るよ」
「何言ってるの。僕が一番、孝浩くんは二番」
「俺が一番を取るんだ」
「よせ」
俊介が割って入った。いつもニコニコしていてマイペースな彼は、俺たちが成績のことで熱くなると冷静になるように諭す。そうすると俺たちはお互い頭を下げ、いつもの仲良しに戻る。
「早くこちらを向いて」
岡さんがこちらを向くように促す。彼女は父親が写真家。幼いときからカメラに興味を持ち、今では相当な腕前。
「ごめん、それじゃ、ハイチーズ」
シャッター音が聞こえ、俺たちの物語が始まった。