続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

電卓を活用しよう〜1−9

電卓を活用しよう


9 機能キー・スイッチ


 最後に機能キー・スイッチの説明をする。まず機能キーの説明である。電卓を見ると、M+、M-、MR、MC、MRC刻印されたキーがある。入力された数値を一時的に記憶するのに使う。Mはメモリの略である。0以外の数値を入れ、M+またはM-を押すと数値が一時記憶される。同時に画面にMまたはMEMORY印が点灯する。数値を呼び出したい場合は、MRかMRCを1回押す。


 数値を消したい場合は、MC、MRCを2回押す。この場合は画面から、MまたはMEMORYの表示が消える。


 メモリーは、一時記憶と説明した。仮にメモリキーがない場合、計算結果を紙と鉛筆を使って書き留めておく。この作業をメモリキーが対応するのである。


 使いこなすか使いこなせないかによって、計算の効率が違う。メモリキーを押すと、数値を一時記憶する。記憶された数値は、MRまたはMRCを一回押さない限り、何が記憶されているかわからない。そのため電卓は駄目だという主張する者もいる。その時はメモリの内容が同時表示されるWindowsまたはMacまたはスマートフォン用の電卓アプリを使うことを強くお勧めする。これ以上、ここで、メモリ内容が表示されないから電卓は駄目だと言う《うんちく》をたれても意味がないのである。


 一般電卓の中には、メモリを同時表示するものもある。ただしこれは一部の機種に限られる。


 事務用電卓の中には、スイッチが2個ついている。これは、小数点以下の桁数指定する、小数点以下の数値を四捨五入するか切り捨てるかなどの端数処理を行う指定スイッチである。スイッチの詳しい使い方については、後で説明する。


 最後にGTキーである。10桁以上の電卓にはほとんどついている。グランドトータルという略。計算した結果を加算合計するための機能である。計算を終えるたびにGTメモリに加算して蓄積される。電卓表示窓には、GTという表示が点灯する。なお一部の電卓では、グランドトータルの英単語が表示される。


 このキーを持つ電卓は、計算前に必ずご破算する必要がある。


 もしご破算をせずに、計算を続けた場合、GTメモリに桁あふれが起こり、演算停止になることがある。詳しい使い方は後述したい。100均の8桁電卓お持ちの場合は、このキーは備わっていない。読み飛ばすか、1000円程度で手に入る。1台購入してほしい。 


 ここまで読めば、電卓は使いこなすことができる。どのように活用していくかである。これからは、身近な計算や、中学数学までの程度の問題を用いて、電卓の活用法を説明していく。