続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

障害者の表記~我々は邪魔者?

 今年に入り、長崎のローカル民放、公共機関、公共交通(県交通局)の障害者の表記が、誰の指示か抗議かはしらないが、害をかな表記にわざわざ置換し始めている。
 当事者にとって、害、がい、碍であろうが、どうでも良い。害を追放すれば、偏見も減り、配慮が増えたかと言えば、劇的に感じたとも思えず、害を追放した結果、障害が軽減したり、解消すればいくらでも使う。現実はそうではない。


 行政、福祉関係者、福祉大学の教授方に申し上げたいこと。
 《害の仮名書きはやめよ。どうしてもなら碍で表記せよ》
 である。



 販売またはフリーフォントで表記したものをあげる。害が良くない、では碍を入れると常用漢字外だからかな書き。しかし、差別解消と言う目論見の前に、この交ぜ書きは大変見栄えが悪い。意味がある漢字と、意味がない仮名文字。漢字に親しんだ日本人なら、どのように認知するかである。《障》《者》が目立ってしようがない。



 漢字だけ拾うと、《差し支えがある人、邪魔者》を意味する。(写真は漢辞海第四版/三省堂)この漢和辞典では、障害を邪魔になることがらと解説している。だからといって害をかな書きにする必要もない。そこまで追求すると、別の漢語か造語が必要である。


 堂々と障害者は邪魔者を意とする交ぜ書きが闊歩されると、表向きは、支援、配慮と言っておきながら、私達は邪魔者を支援や配慮してやっているという、本音があるのではないかと思えてしようがない。交ぜ書き表記は直ちにやめて、現行の表記か、害に拒絶反応を起こすならば、碍を使って、すべて漢字で表記してもらいたい。