続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

分断の時代

分断の時代


 相手をコケにして笑いを取る、権威があるとされる芸人が後進芸人を叩いたりひどい言葉でウケを狙うという、お笑い芸人たちの芸調に慣らされてしまったと見られ、表現手段にも批評にも、相手をコケにする、下げずんで、共感や同意を得ている。


 もっとも、相手を下げずんで自己の主張を訴える真骨頂は、自称保守や愛国者、普通の日本人と自負させる土台となった漫画、小林よしのり氏の《ゴーマニズム宣言》である。敵と思った相手は醜くかつ悪の枢軸と誘導されるのを得意とした。非難は大好き、自身を批判されると、自己否定されたと烈火の如く怒り狂う。ゴーマニズム宣言を教典として育ったと見られる読者は、自身の批判には過剰にまでの防御をする。


 そのような媒体から学習してしまっているから、多様な意見を拒絶する。その頑なさに驚いている。