拍手喝采運動
拍手喝采運動
福岡市が毎週金曜日正午に医療関係者などに拍手喝采を送ろうと《施策》を始めた。欧州の住人が《自発的》に始めたものを施策として真似たものである。FridayOvationと横文字を使っているが、日本語にすれば拍手喝采運動である。
運動をするなとは違う。しかし、これではない感が強いのは、自発的に経緯を表す行為を行政の二番煎じの施策であるからである。
なぜ施策かと言えば、時間を決め動員するからである。施策でなく庁舎内で自発的に拍手喝采を始めたらどうだろうか考えて欲しい。
行政が行うことは拍手喝采運動よりももっと大事なことがある。《拍手だけならカネをまけ》これは緊急事態宣言中で感染対策の下に店舗の営業の事実上の制限、医療機関の逼迫はとうに来ている。呑気に拍手するよりも、現在、そして終息後も直ちに経済活動が行えるようにしておく。
自粛協力ありがとうと住民に拍手喝采しても肝心な経済が破綻していたではお話にならない。拍手喝采よりもカネ。四半世紀前のドラマの名文句《同情するならカネをくれ》はよく言ったものである。


