続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

思考の省エネ

思考の省エネ


 地球の資源は限りあるから無駄なく大切に使わなくてはいけない。しかし、思考は省エネしてはならない。


 現政権はネットのよる人たちの操作はとても巧みである。勇ましくかっこよい言葉を並べ立てると思考停止する。40代から50代には《琴線が触れる》ようで陶酔する。


 現政権の政党が目論む世界は、先の大戦に突入する前、軍部が暴走を始めた昭和初期。ぜひとも最新の高校用日本史の参考書を入手して読んで欲しい。現在の研究結果の定説が記されている。


 40代から50代の世代が軍部の暴走から戦争に突入して行った時代をカッコよく美しいと思い込んでいる。経験したことないからだ。また、案外知られてないことだが、戦争の記録は敗戦が決まった時点で、軍部に都合が悪い資料は廃棄している。後の軍事裁判対策の責任逃れは明々白々。平成の初めに発刊された《昭和-二万日の全記録/講談社》が図書館にあるか、持っているならば、敗戦時のコラムを読むことをお勧めする。都合が悪い資料は廃棄する軍部と現政権が似たりよったりが良く判る。


 現政権の美辞麗句に酔って思考停止してしまった連中は改憲をして9条を変えて再軍備し、悪い中韓をやっつけろと思い込んでいる。自民党改憲案は、国民主権を国家主権に変更している。悪い国と思い込んでいる中国の憲法顔負け。お上が絶対の世の中を所望している。お上のおこぼれをもらえるのは一部。あとは、いざ戦争となれば、お国のためというコピーで《捨て駒》にされる。先の大戦で私の叔父もフィリピンで戦死した。


 あまりにも勇ましくかっこよいコピーは絶対に陶酔して思考停止し、異なる意見を排除してはならない。無尽蔵の知恵の資源をふんだんに使い、合意形成を行って、国をより良い方向へ。思考停止結果、戦争の捨て駒になってはいけない。