続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

【 #ワープロの日 】CASIOWORD HW-620JS

 9月26日は《ワープロの日》。ワープロ専用機はzPCに統合されるか、テープライタまたは、ポメラというテキストメモという電子文具に形を変えた。


 ワープロ専用機も製造終了後20年ほど経過した。保守も終了し経年劣化が顕著になった。


 ワープロ専用機の消耗品のうち、フロッピディスクとインクリボンの大半は製造終了。残るは感熱紙のみとなった。


 新規、中古で購入または譲渡品のワープロ専用機が何台か残っている。正常に動作する日本語ワープロ専用機を紹介したい。


■カシオ HW-620JS

 1988年ごろ発売された機種。もともとははがき給紙装置もセットになっていた。HW-600系はその後、はがき印刷専用機、ポストランド、プリン写ルへ進化していった。2020年現在は、すべて製造終了になっている。



 液晶12文字×2行。外字24文字を登録しなければ、文字容量1万字。単文節変換。漢字は、JIS第一水準と第二水準が200文字程度それに絵文字である。


 絵文字のうちいくつかは7色インクリボンを用いるとカラー印刷される。その他は文字単位を7色から1色を指定できた。工夫次第で多色刷りも可能である。ただし、リボンは浪費した。なぜなら1本のインクリボンに7色が順番になっていたからである。


 この形のワープロ専用機は年賀はがき印刷用の目的が想定されていたことから、住所録も完備。毛筆24ドット文字も内蔵している。



 カシオのワープロ専用機の特徴として、m×n倍文字が文字単位ごとに指定できた。他社は行単位がほとんどだった。


 この形式のワープロ専用機には標準装備されていないことが多い、移動複写もあった。


 信じられないかもしれないが、ワープロ専用機には文字容量の他に行容量もあった。カシオのワープロ専用機には行容量はなかった。


 文書保存はカセットテープ。時間は1万字で3分半を要する。


 現在のワープロソフトの最低限の編集機能は揃えている。まだ実用に耐えられる。