続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

【Alibaba】模造品電卓

模造品電卓
 アリババのサイトから、calculatorを検索語にすると電卓のカタログがたくさん出てくる。


 アリババのサイトには Amazonとは異なり日本の電卓メーカーの電卓はほとんど見られない。主に中国メーカーが製造した日本メーカーの電卓のコピー商品が大量に出品されている。


 ブランド名もCASIOとまぎらわしいブランド名がたくさん出てくる。KADIOはまだ可愛い方で、GASIDとCASIOと誤認させる悪質なものまである。パクリブランドだと言って笑い飛ばす段階ではなくなってきている。


 主にパクられているのはCASIOの電卓である。その他、SHARPやMILANのパクリもある。


 最も悪質なのは、CITIZENフォントを使ったGTTTZENである。これはよく見ないとCITIZEN誤認する。このブランド名でCASIOの関数電卓の模造品を作るとは肝が据わっている。最初から模造品を売るぞという意欲満々である。


 これまでの模造品電卓は、1世代前の関数電卓をパクるという形であったが、パクリの技術も上がり現行品のパクリ作れるようになった。またグラフ関数電卓までパクリの対象になった。中には偽物にOEMとご丁寧につけているものもある。


 これらの電卓はシャレで作ったわけではない。金儲けのため悪意をもって作ったものである。そのため見本写真にブランド名を消しているというものも結構ある。写真だけ流用し写真加工したとも考えられる。


 CASIOの関数電卓だと思って注文しても、もしかしたら届いた商品は全く別物が届いたということも考えられる。


 アリババといえば大きな通販サイトである。電卓という面で見れば、悪意をもって作った模造品の見本市である。ゆえに模造品電卓を野放ししているアリババ自体を信用していない。


 買うことはないであろうが、最近 Amazonでも中国の業者が出品した模造品電卓がちらほら見える。


 悪意を持った模造品であるので買ってはならない。安いからといって模造品に飛びついてはならない。需要と供給関係は絶たないといつまでたっても模造品が出回る。


 一企業が努力しても模造品は止めることができない。そこで登場するのが政治と外交の力である。領土問題や人権問題で中国が一歩も引かないと言うならば、日本メーカーの電卓の模造品をアリババで堂々と売っているのはどうかと問い詰めても良い。果たして、現政権がそこまでできるだろうか。