続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

SNSの使い方

SNSの使い方
 あなたは会員制掲示板(SNS)をどのような目的で使っているだろうか。


 パソコン通信と言われた時代、草の根BBSでは同じ趣味が集まって意見交換。電話代を気にしながら、一気に表示させて、電話を切って読むという形を採った。


 テレホーダイを皮切りに定額制で常時接続になったらインターネットの時代になると、同じ趣味の情報交換から、思いついたままを発信する動きになった。21世紀を跨ぐころ生まれた2ちゃんねるもまだのんびりしていた。


 草の根BBS時代も、インターネット時代も対人関係は同じ。いさかいもあった。草の根BBSはSYSOPと個人の関係であった。インターネットはそれとは違う。2ちゃんねるや後にできる、Twitter,facebookには、自分の考えに合わないものを監視する役割が追加された。


 国家が国民を露骨に監視するSNSは、金盾で欧米のSNSを遮断しこしらえた、WeiboとWechat。中国はまずは国家、人民は駒という考え方だから、当然の成り行きである。あまりやりすぎると、下から突き上げられ、政権自体がなくなる、これは中国の歴史。


 話を対人に戻すと、個人間のSNSは、自分の考え方に合わないものを監視し、自分の考え方に合致するように勧奨し、それでも駄目ならば、自分の考え方に合うものを引きつれ、監視と集中攻撃を仕掛ける。その役割がSNSと5ちゃんねるの名前を変えた2ちゃんねるである。


 この図式はいじめ問題によく似ている。いじめっ子がいじめた相手が自殺し、事件化した場合、いじめっ子の主張が、(自分たちの考え方に合うように)ただしてあげたが記事になる。SNSはそれの巨大化版。これがやめられないのは、同調圧力と首魁者の娯楽になっているからだ。


 自分たちの考え方が絶対、君たちは間違っている。考え方を自分たちに合わせろ。今日も日常生活を疎かにしてSNSの異端者発見と監視にエネルギーを費やす。