続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

SHARP ELSI MATE EL-120


 昭和48年、カシオミニに触発されて発売した低価格電卓。カシオミニが12,800円、こちらは9,800円。

 低価格を実現させるために、表示を3桁に。《電子立国日本の自叙伝》(NHK出版)によれば、カシオミニが6桁に決まる背景として、流行したボウリング得点計算に3桁電卓のくだりがある。3桁では使いみちがないから、6桁かつ低価格で売り出したとある。
 この電卓は、3桁表示ではありながら、9桁までの入力と四則演算ができる。



 答えが3桁を超えると画面が切り替わる。切り替えの自動と手動がスイッチで選べる。
 この電卓には、おまけがついている。

 側面のスイッチは、3桁の計数器(カウンタ)として用いる。

 裏側には、ものさしとして使える目盛りがついている。低価格化と同時に電卓の多機能化が始まったと思われる。
 単三乾電池3本で動作する。マンガン電池を想定していたのか、経年劣化なのか、アルカリ電池では蓋が閉まらない。


 最後に個性豊かなエラー表示を。


 エラーの条件
 9桁を超える置数と答え。
 0除算。