続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

算数教育

算数教育


 小学校の算数、当時は表計算もそれを動かすPC自体が一般的ではなかったから、円グラフ作成には、紙、コンパス、定規、分度器と鉛筆を用いた。


 比率もすべて筆算。手順を理解するのに手を動かすのは良いことであるにしても、手順が分かれば、計算器具を使ったほうが早い。


 当時の算数には3年生に珠算があった。珠算と言っても簡単な四則演算て終わり。その他の計算問題に用いるのは禁止だった。


 乗除算は筆算の過程を書かないと答えが合ってもバツをもらう。学習指導要領からはみ出てもいけない。


 当時、珠算を習っていたから、3桁区切りで算数の計算問題の答えを書いたら、小数点と紛らわしいからやめろと注意された。とにかく、教科書どおりにきっちりしないダメである。


 考えてみれば、算数の計算問題を珠算で行えば、視覚と触覚で数を把握できる。外国の算数教育は電卓を使って考える時間を取っているから優秀だと主張する人もいる。


 電卓が計算能力落ちると頑なになっている方、算数の計算問題すべてに珠算を取り入れてはいかがだろうか。十進数が視覚的になり、計算能力も落ちない。珠算でしていることは、筆算を珠を入れたり払ったりすることに置き換えている。


 電卓はすべての演算を論理回路で完結している。珠算の珠の運びはすべて、人の手によって加減算で行われている。さらに掛け算九九を暗記しておくと、乗除算ができる。四則演算は、九九と加減算の組み合わせでできるからである。


 九九の暗記は非効率という主張もあるが、覚えておいても損はない。電卓が普及しても、珠算がなぜ完全駆逐されなかったを考えて見よう。


 個人的には算数の計算問題には珠算を用いるか用いても良いと考えている。慣れると筆算よりも格段に早い。