続・オヒ!の殿堂3(番外編)

藤堂俊介がこっそり書くブログのようなもの

【電卓】定数計算〜乗数固定

乗数固定


 前回紹介した講談社ブルーバックス《電卓に強くなる》(絶版)内で取り上げられた理想の電卓に、乗数の定数計算は、公式を使った計算は、乗数固定・定数乗算が望ましく、被乗数固定は劣ると記している。なお、電卓はSHARP系を想定している。


 なお、被乗数、定数は、a×bの場合、aは被乗数、bは乗数となる。
 書籍が現在、行方不明であることから、記憶の範囲で書くと、乗算と除算のべき乗を伴う混合計算は乗数固定が優秀とある。


 この著者の優秀な定数乗算の仕様は、
 2×5=を押し、さらにを押すと、50と出すのが◎、20と出すのが○、10は✕となっている。
 優秀とされるのは、2×5=の次に=を押すと、一時記憶している×5を呼び出し、10×5=50にするのだという。
理由としては次の計算をあげている。
 5×5×5×5×3×3×3×3×3=5の4乗×3の5乗=151,875
 の計算の時に、優秀とされる電卓は、
 5×===×3===== で求められる。×3が記憶できないから一般の電卓はできないと説明している。この操作でやってみたところ151,875とは出なかった。×を押した時点で、5の4乗である625と演算子×が一時記憶され、3×625の5乗を計算したことになる。(答えは約2.861×10の14乗)



 EX(交換)キー(書籍ではRV)を用いると、著者が理想とする乗数固定電卓と同じ結果となると説明している。なお、EXまたはRVキーは、現在、中国の電卓メーカーが作る激安一般電卓にまれに存在している希少キーである。


 定数計算はとても奥が深い。この機能を知ると知らないでは、使い勝手も計算効率も違う。それだけで書籍ができそうである。どうです、挑戦してみませんか。