電卓を活用しよう〜2−5
電卓を活用しよう
5 スライドスイッチ
問題4では、小数点以下の桁数指定を省いている。子供が100均で電卓を買ってきて計算をするという想定をしているからである。安い電卓や8桁の電卓のほとんどには小数点以下の桁数型スイッチ、小数点以下の端数処理スイッチが備わっていない。
ここではスライドスイッチがついているタイプの電卓で、問題4をしてみよう。
その前にスライドスイッチの説明をする。
まず Fと数字が付いているスイッチから説明する。小数点以下の桁数を指定する。たいていの機種は0,2,4がある。機種によってはこれ以外の数がある。
スイッチを0に合わせると、小数点は表示しない。2に合わせると小数点以下第2位まで表示する。4に合わせると小数点以下第4位まで表す。他の数字がある場合は、その数字を示す以下の桁数を示す。1なら小数点以下第1位、後なら小数点以下第5位までを指定する。
次に、5/4、UP、CUT、ADD2スイッチの説明である。ADD2を除くと、これは小数点以下の端数処理をどうするかである。ここでは端数処理スイッチと示す。5/4は四捨五入。UPは切り上げ、CUTは切り捨てを示す。このスイッチは、小数点桁指定スイッチFに入っていると動作はしない。端数処理スイッチを動作させるには、以外の位置に入れる。小数点桁指定スイッチを0に入れて、端数処理スイッチを5/4に入れると、計算結果、1未満になった数値は四捨五入される。例として1.23となった場合、四捨五入されて1となる。
小数点以下桁数型スイッチか(以下、桁指定スイッチ)がF以外に入った場合、表示の方法が変わる。メモリキー、=を押した場合、数値が自動的に編集される。
例として、小数点以下桁数スイッチを2に入れる、1+1を行なった場合、答えは2.00になる。
次に桁指定スイッチを2に入れ、端数処理スイッチを5/4に入れ、1.234+1.234を実行してみよう。答えは2.47になる。小数点第3位が四捨五入された答えが表示される。
ADD2は、日本ではあまり使わない機能である。このスイッチはお金の計算に使うと便利である。お金といっても、1ドルは100セントと言うお金の計算をする場合である。入力された数値を100で割ったものが入力される。1234と入力し演算キーを押すと12.34と入力する。ドルであるならば1234と入力すると12ドル34セントと編集されて入力される。日本において日常生活でのお金の計算では全く使わないものである。
以上のことを踏まえて、問題4を改題する。
(問題4改題)
支店A,B,C売上高の合計を求め、それぞれの支店の売上高構成比を求める。売上高の単位は万円とする。構成比は小数点以下第3位を四捨五入する。
支店A 120
支店B 60
支店C 180
(操作)
桁指定スイッチ 2
端数処理スイッチ 5/4
CASIO電卓
売上高計
120+60+180=(表示 360) 支店A ÷100÷÷120M+(表示33.33)
支店B 60M+(表示 16.67)
支店C 180M+(表示50.00)
MR(表示100.00)
非CASIO系
売上高計
120+60+180=(表示 360) 支店A 120÷360%M+(表示33.33)
支店B 60%M+(表示16.67)
支店C 180%M+(表示50)
MR(表示100.00)
